廃車手続きの費用
廃車手続きには
「永久抹消登録」「一時抹消登録」「解体届出」
という三種類があり、その手続きの方法によってかかる費用も異なります。
これからあなたが行おうと思っている廃車手続きの費用について、手続きを行う前に確認しておきましょう。
1 永久抹消登録 |
2 一時抹消登録 |
3 解体届出 |
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永久抹消登録は、自動車を使用しない故に解体を行った場合や、自然災害の罹災によって自動車が著しく破損した場合に行う手続きです。永久抹消登録の手続きでは、主に申請書類の用紙代などがかかります。 | 一時抹消登録は、何らかの事情や盗難などの被害によって、一時的に自動車を使用しない場合に行う手続きです。一時抹消登録の手続きでは、用紙代のほか、登録料などの費用がかかります。 | 解体届出は、一度は一時抹消登録をした上で解体などを行い、二度とその自動車を使用しない場合に行う手続きです。解体届出の手続きでは、主に申請書類の用紙代などがかかります。 |
登録手数料 | ||
無料 | 350円 | 無料 |
車検や廃車などの手続きを行う場合には、検査・登録手数料を支払わなければなりません。この検査・登録手数料は車種、手続きの区分によって違いがありますので、これから行おうとしている検査や手続きの手数料について確認してください。なお、支払われる検査・登録手数料は検査・登録の経費として使用されます。
検査・登録手数料は直接現金にて支払うのではなく、手数料として必要な額の収入印紙・証紙を購入した後、それを場合によって自動車検査票や手数料納付書に貼付して申請時に窓口へ提出して行います。収入印紙・証紙については運輸支局に隣接している、印紙・証紙販売窓口で購入することができます。
上記が、自動車一両についての廃車手続きの手数料一覧です。
以下、自動車に関わるその他の料金や税金を紹介します。
自動車のリサイクル料
永久抹消登録や一時抹消登録の後に解体届出の手続きを行う場合、自動車を解体しなければなりません。自動車を解体する際には、自動車リサイクル法によって「リサイクル料」を支払うことが定められています。リサイクル料は解体を行う自動車の種類をはじめ、搭載されている設備によって料金が変わってきますが、概ね8,000円から20.000円程です。
自動車重量税
自動車を所有している人は、その自動車の区分や重さによって自動車重量税という税金を支払わなければなりません。
- 一般的な家庭用乗用車であれば、自動車の重量が0.5トン増すごとに課税額が上がる仕組み
- この自動車重量税を納付するのは自動車を新規購入した時や構造の変更をした時、車検をした時など
-
自動車重量税の支払いは1年分
※もし車検までの期間が一定以上残っているタイミングで廃車手続きの後に自動車税に関する申告を行った場合、4月を基準とした月割りで重量税の還付を受けることができます
自動車重量税は車検証に記載されている車両重量や、排気ガスの量、エコカー減免が適用されるか否かなど複数の条件によって決定します。
- 車両重量が500kg以下から、500kgごとに課税額が上がる仕組み
- エコカー減税や減免などが適応されることによって、その税額が安くなる
- 二年目の車検時か、三年目もしくは新車購入時によっても自動車重量税は変わるので注意
自動車重量税の還付制度
車検の期間がまだ残っている状態で、自動車リサイクル法に基づいて自動車が適正に処理された場合、自動車税の還付を受けることができます。これが自動車税の還付制度です。
「支払った自動車重量税×車検残存期間(月単位)÷24ヶ月=還付金額」
-
1
一時抹消登録を行った日、もしくは報告受領日のどちらか遅い方 -
2
永久抹消登録を行った日
上記のどちらかの翌日から車検満了日までの期間がそれに当たります。
- 重量税の還付申請を行うためには、自動車を解体した業者がリサイクル促進センターを通じて運輸支局へ、適切に自動車が解体されたことを報告している必要があります。この報告がなされた日が「報告受領日」です。
- 車検が残っている期間が1ヵ月を切っている場合は重量税の還付は行われません。
- 所有者以外の人間が代理で重量税還付の申請を行う場合、所有者の委任状が必要になります。
- 重量税が還付されるのは、運輸支局へと申請をしてから3ヶ月前後かかります。
自賠責保険について
自賠責保険は自動車などを所有している人間が必ず入らなければならないとされている車両保険です。自賠責保険に未加入の状態で自動車を運行した場合、6点の減点となるほか、50万円以下の罰金もしくは1年以下の懲役となりますので、とても重要な保険であることがわかります。
自賠責保険は1ヶ月を最短として37ヶ月までの保険期間があり、それに相当する保険料が定められています。一般的に普通自動車を所有している方が車検を受ける際に加入する自賠責保険の期間は24ヶ月で、保険料は27,840円(H25年4月1日現在)です。ただ、新車購入時については車検が3年後にあるため、37ヶ月の保険に加入、保険料は40,040円となっています。
まだ自賠責保険の保険期間が残っているにも関わらず、廃車手続きを行った場合は支払った保険料の一部を返金してもらうことが可能です。ただ、廃車手続きをしただけでは自動的に返金はされませんので、廃車手続きを行った後に加入している自動車保険会社へ問い合わせをしてください。